予備校講師によるAWS・SAAの勉強方法

2025年2月17日から学習を始めて、3月13日に受験して、合格することができました。
この記事では、私自身、AWS・SAAの取得に向けて、どういった勉強を行ったかを記事にしてみたいと思います。これから、SAAを受験しようと考えている方の少しでも参考になれば幸いです(^^)

学習開始前の前提知識

プログラミング学習を始めて、半年以上経ったくらいの状態でAWSは触ったことすらない状態からスタートしました。当然、実務未経験の状態です。レンタルサーバーを借りて、ポートフォリオを閲覧できる状態のレベルからのスタートです。学習しようと思ったきっかけとしては、知らないワードが出てくるとすごく気になってしまう性格のため、AWSの勉強をしないと、この先、エンジニアになったときに会話の中で知らないワードが多く飛び交う可能性があると感じたため、学習しておこうと思ったのがきっかけです。

取得スコアは?

私の取得したスコアは、743でした。合格スコアが720なので、結構ギリギリですね(^_^;)
ただ、生徒たちにも伝えていますが、どんな試験でも合格するためにはどうすればいいかを常に考え、戦略を練って試験に望むことが大切で、私の場合、インフラの学習がメインではないため、必ず1ヶ月以内の短期間で勉強して合格しようと決めていました。

最初に行ったことは?

当然ですが『情報収集』です。どのような教材を使用すれば効率良く勉強できるのかをネットなどで調べました。調べる際は、教材の難易度やレビューを参考にしながら行いましたが、Ping-tの評判は、ダントツで良かったため、まずはPing-tを使って学習することを決めました。

それと、どんな試験においても私が1番最初に確認することなのですが、どんな問題が出題され、どれくらいの制限時間で解かなければいけないのかの確認です。これを確認するために、書籍「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトテキスト&問題集」を書店で購入して、最初に模擬問題を印刷し、問題のイメージと傾向、どんな知識が身につけば問題を解けるようになるのかを分析しました。

そこでは全く解けなくていいです(解こうなんて思っていません笑)。4択問題で出題されることや、4分野のカテゴリーがあること、また、何問正解すれば合格できるのか、1問にかけることができる時間はどれくらいかを計算したりします。

調べると、AWS資格試験にて、Non-native english speakersなら受験時間を追加で30分延長することができることが分かったりするので、時間に余裕はありそうであることや、試験の申し込みするタイミング(どのような申込み方法で、いつまでに申し込むべきかなど)なども、最初に確認しておくことをオススメします。オンラインで受験する場合は、意外と2・3日前でも申込みができるが、時間帯が限定されていたりする可能性は高くなるので、1週間以上前から、受験日は決め、申し込みをすることをオススメします。

使用した教材一覧

①Ping-t
②書籍「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトテキスト&問題集」
③Youtube「AWS資格 対策講座」
④Udemy「【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2023 最新版」

上記4つをメインに使用して勉強しました。
上記の中で圧倒的に使用したのは、やはりPing-tでしたね。3週間の期間、問題を解かなった日はありませんでした。入浴中や寝る直前なども問題を解いて解いて解きまくりましたね(^^)
最終的にはレベル15になった状態で受験しています。さすがに、ここまで繰り返す必要はないと思います。

費用の目安

●Ping-t:無料
●書籍価格:2000円程度
●Udemy:セール時に購入すれば、1500円程度
●受験料:約16,500円(税込)
●総学習コストの目安:20000円程度

1日の学習時間配分

平日:1〜2時間、休日:5〜6時間くらいは毎日、勉強を続けました。仕事と両立しながら、勉強していましたが、仕事柄、勉強するのが習慣化していたので特に苦にはなりませんでした。ただ、勉強中、「飽きてきたら違う教材を使いながら、気分を変えて勉強する」ということは、意識していましたね。Ping-t解きまくって、疲れてきたらYoutubeで1周して、見てるだけだと眠くなるから、なぐり書き(読めない字レベル)しながら視聴したり、書いた内容を白紙にざっとOutPutして書き出してみたりと飽きない工夫を考えてやっていました。疲れてきたら、場所を変えて気分を変えたりもよくやっていますね。私の場合、朝のカフェ→図書館→自宅という流れが多かったです。ちなみに、仕事の休憩時間でも、Ping-tは解いていました(^^)

行った勉強手順

STEP1:Ping-tを解きまくれ!解説フォローはChatGPT!

まずは、Ping-tを片っ端から解きました。私はInputからではなく、OutPutから始める勉強をよくやります。分からなくても問題を解きます。解いてどういう知識を頭に入れればいいかを確認していく作業のイメージですね。1周目は、全く分からなくても、勘などを頼りに選択肢を選びます「間違ってもいいので、これじゃないかな??」と思って選択して間違えた経験の方が記憶に残るので、分からないなりにもこれかもしれないと思いながら解く経験も結構大切だと思います。

解説はしっかりと熟読して次に進めます。このとき、解説で分からないところは、ChatGPTに聞くようにしていきました。ChatGPTに問題と解説を張り付けて、「この問題に対して、専門用語をなるべく使わずに具体例を多く入れて解説してください。」とプロンプトを入力して、その解説で分からないところを深堀していけば、当然内容が頭に入っていきます。ほんと、いい時代になりましたね(^^)

当然、1周目を解き終えたあとは、2周・3周繰り返して、全部解答がスラスラ答えられるようになるまで、繰り返し問題を解きます。そんな感じで、ある程度どんどん進めていきます。

STEP2:ある程度、OutPutできたらInput!

私の場合、疲れた合間にInputとして、②書籍「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトテキスト&問題集」を読んだり、③Youtube「AWS資格 対策講座」や、④Udemy「【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2023 最新版」を視聴していました。

今なのであれば、Inputに使う順番は、

③Youtube「AWS資格 対策講座」

②書籍「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトテキスト&問題集」

④Udemy「【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2023 最新版」

という流れが良いかなと思っています。

Youtube「AWS資格 対策講座」の内容は、イラスト付きで、覚えるべきポイントがシンプルに頭に入ってくるので、ノートになぐり書きではありますが、要点のまとめとなりそうな部分はすべてまとめていきました。

AWSには、さまざまなサービスがありますが、それぞれのサービスを、一言で言えばこういうもの!
って言えるようになるのは非常に大切だと思います。以下のようなイメージですね(^^)

コンピューティング系

  • EC2 → 「クラウド上の仮想パソコン」
  • Lambda → 「必要な時だけ動くプログラム実行環境」

ストレージ系

  • S3 → 「インターネット上の巨大な倉庫」
  • EBS → 「EC2専用の外付けハードディスク(USBみたいなもの)」

データベース系

  • RDS → 「お任せデータベース管理サービス」
  • DynamoDB → 「超高速なNoSQLデータベース」

ネットワーク系

  • CloudFront → 「世界中にデータを高速配信する仕組み」
  • Route 53 → 「インターネットの住所録管理」

監視・管理系

  • CloudWatch → 「システムの健康状態を見張る監視カメラ」
  • IAM → 「誰が何をできるかを決める警備システム」

開発・デプロイ系

Elastic Beanstalk → 「アプリを投げ込むだけで動かしてくれる箱」


④Udemy「【ベストセラー完全日本語化】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト SAA-C03 対応 2023 最新版」に関しては、ハンズオンは全然やっておりません。Ping-tを解いてもYoutubeを見ても書籍を読んでもイメージが抽象的な感じがする部分は重点的に視聴をするようにしました。

STEP3:Ping-tをすべて解き終えたら、模擬試験問題を時間を測って解く!

最後は模擬試験で占めるのがいいですよね(^^)
②書籍「AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトテキスト&問題集」でダウンロードできる模試を試験3日前くらいに解き、やり直しをして終了です。特に2回目解いたりはしていません。

まとめ

AWS初心者から約1ヶ月でSAAに合格することができました。振り返ってみると、「短期集中で効率よく合格する」という明確な目標設定と、「分からなくてもOutPutしまくる学習スタイル」が功を奏したと思います。

特に重要だったのは以下の3点です。

①戦略的な教材選択
情報収集に時間をかけて、自分に合った教材を厳選したこと。Ping-tをメインに据えて、他の教材で知識を補完する形が効果的でした。

②ChatGPTをフル活用
分からない解説をそのままにせず、ChatGPTで理解できるまで深掘りしたこと。

③飽きない工夫
同じ教材ばかりでなく、疲れたら違う教材に切り替える、場所を変える、なぐり書きでアウトプットするなど、モチベーション維持を意識しました。

これからSAAを受験される方へ
AWS未経験でも、正しい戦略と継続的な学習があれば必ず合格できます。特に短期集中を目指す方は、「完璧を求めすぎず、合格点を取る」という割り切りも大切です。

この記事が、これからSAAに挑戦される方の参考になれば嬉しいです。頑張ってください!(^^)